ジュネーブ（スイス）、5月1日 － 会社設立後、1周年を迎えたケアストリームヘルス社（以下、CSH）は、医療情報システムの受注では、世界最大級の案件である、NHS Scotland National PACSプロジェクトの遂行が折り返し点に達したことを発表しました。現在ネットワークで繋がれているのはプロジェクトに参加している21の病院で、これは計画の約半数に当ります。
このプロジェクトはCSHにとって独立1年目の偉業の一つです。2007年5月1日に事業開始以来、25ものデジタル画像やIT関連製品及びサービスを発表し、そのうちの数製品が世界的に著名な工業賞を受賞しました。そしてスコットランドにおいて、NHS National Service Scotlandとの画期的なプロジェクトが始まりました。
CSHの北ヨーロッパ地域の責任者である、Graeme Allanは次のように述べました。「当社は、この1年間で目覚しい進歩を遂げることができました。我々はヨーロッパでもっとも手腕を問われるプロジェクトの幾つかに主要なベンダーとして選任されました。当社が持つIT及びネットワークの専門知識に加え、デジタル画像分野での実績を評価いただいたことが選定の主な理由です」
NHS National Services Scotlandと大型契約の内容は、CARESTREAM PACSとIMS *（情報管理ソリューション）を使って、15の衛生局と39の病院間で地域連携を行うというものです。
NHS National Services Scotlandにおいて施設間での情報の共有が重要な医療テーマでした。このために施設間のデータ交換が可能なCARESTREAM PACSが選ばれました。地域内の各病院に在籍する権限を与えられたユーザーは、どの施設で作成されたかに関わらず、患者のX線画像やカルテにアクセスが可能です。全ての病院からの検査結果は、国立公文書館に保管されるため、治療を行う医師は、スコットランドのどこで患者が発症しても、PACSを通じて、患者の検査情報を検索し、取り出すことができます。
100万枚以上、10テラバイトもの容量の画像が保管されているこのシステムには、現在1万人のドクターと200人の放射線科医が登録されています。このプロジェクトの完成時には２ペタバイトの画像を保管し、管理する予定です。
CSHは、この広範囲におよぶプロジェクトを通じて、CSHが持つ革新的技術とプロジェクトマネージメントの能力を実証することができました。NHS National Services Scotlandは、この契約を通じて、CSHへの信頼を深め、CSHと追加契約を行いました。5ヶ所の保険委員会へのRISの設置を既に完了し、さらに2008年半ばまでに2箇所に追加設置する予定です。
最後にGraeme Allanはこのように締めくくりました。「当社はお客様のデジタル画像による施設運営への移行を手助けするソリューションを多く持っており、それが事業開始2年目を迎えた当社の成長の原動力でもあります。我々は従来にも増して新しい技術を市場に送り出し、お客様に対して、さらに価値あるものをお届けすることに、いっそう力を注いでまいります」
IMS * = Information Management Solutions、異なる複数システムの一元管理と連携を行い、日々発生する膨大な量の画像データを最適にマネジメントする高性能アーカイブシステム
ケアストリームヘルス社について
ケアストリームヘルス社は、メディカルおよびデンタルイメージング、ヘルスケアITソリューション、ライフサイエンス研究および新薬開発に欠かせない分子画像システム、非破壊検査用のX線フィルムとデジタルX線機器などを総合的に扱う医療用製品業界のリーダー的企業です。
前身はイーストマン・コダック社のヘルス事業部であり、2007年5月1日、トロントに拠点を置くカナダ有数の企業、オネックス社(トロント証券取引所上場、証券コード：OCX.TO)への事業譲渡によって誕生しました。さらに詳しい情報についてはホ—ムページをご覧下さい
ケアストリームヘルス社（英語）www.carestreamhealth.com
ケアストリームヘルス株式会社（日本語）www.carestreamhealth.jp