インダストレックスHPX-1の優れた解像性能が、業務エキスパートの注目を集めています。

 

MOOGのユーザレポートの抜粋Moog Inc.社は、精密動作制御製品およびシステムの設計と製造を行う代表的な企業です。 同社は1951年に設立され、軍事用・商業用飛行機、人工衛星・宇宙船、打ち上げロケット、ミサイル、産業機器、風力エネルギー、海洋機器、および医療機器向け高性能制御システムの開発を行っています。

材料・プロセス工学部門では、Boeing社やLockheed Martin社といった主要顧客向け航空宇宙機器を対象とする、年間約1,000件の検査を実施しています。Moog社の検査チームの検査施設では、最近、インダストレックスHPX-1コンピューテッドラジオグラフィー(CR)システムが導入されました。

Mascorella氏は次のように述べています。「チームでは、新しいシステムの性能にとても感心しています。当社の検査施設では、鉛筆サイズの溶接管や、フィードバックワイヤと呼ばれる針状の細かい部品の検査を日常的に行っており、非常に難しいX線検査を行わなければならないことがよくあります。当社は、航空宇宙分野の標準規格であるASTM E1742に適合するよう、各部品を仕上げなければなしません。HPX-1では、これまでフィルムを使わなければ識別できなかった箇所をフィルムなしで識別でき、検査のたびに驚いています。HPX-1システムでは、従来のCRシステムでは識別することが難しかった小さな欠陥でも識別できます」

Moog社の工業検査作業の多くは、25ミクロンピクセルレベルの解像度を必要とします。HPX-1を使うと、今日市場で入手できる一般的な他のCRシステムよりも、簡単にこの高解像度を得ることができます。

「 インダストレックスHPX-1は、これまで市場で見てきたCRシステムの中で最もインパクトのあるシステムです」Mascorella氏はまた、「2Tや1Tといった解像度の透過度計を使う必要がある」とも述べています。「このことは決して課題ではありません。ときに直径0.003"という細かなサイズで溶接部に存在する欠陥こそが、本当の課題なのです。フィルムでは簡単にそれを見つけることができるわけですが、HPX-1システムでも可能になります。デジタル高解像モードでの実作業の流れの中で、こういった欠陥を修正することができるようになります」

フィルムとデジタルの比較
「当社の経験では、HPX-1を使った作業では、従来のフィルム露光に比べ、露光処理に要する時間が全体で30~40%以上短縮されることがわかっています」
放射線を扱う産業においてフィルムが重要な地位を占めてきたことは言うまでもありませんが、新しいHPX-1デジタルCRシステムによる大きな進歩が始まっています。
「当社のほとんどの検査において、標準的なフィルムが使われています。これは高い解像度が必要であることが主な理由ですが、デジタルテクノロジー、とりわけHPX-1システムに見る今日の進歩によって、近いうちに移行することになるでしょう」と、Mascorella氏は言います。

Moog社の環境への配慮も意味するデジタル化
一般的なフィルムベースのシステムと異なり、HPX-1デジタルCRシステムでは、化学的なフィルム処理が不要です。
「現行のフィルムベースのシステムで廃棄が必要な、銀の取り扱いに頭を悩ませています」とMascorella氏は言います。「当社施設は田園地帯の中にあり、汚水処理タンク方式を利用しています。そのため、処理には細心の注意が必要です。当社は、フィルム現像の廃液を文字どおり残さず回収するシステムを開発し、それらの液体を有害廃棄物として処理しなければなりませんでした。当社は、完全回収システムを配備し、すべての処理が規則どおりに行われているか確認するため、定期的にサンプル調査を行っています。

処理速度の向上
「当社の経験では、HPX-1を使った作業では、従来のフィルム露光に比べ、露光処理に要する時間が全体で30~40%以上短縮されることがわかっています」とMascorella氏は述べています。「フィルム処理には9分間を要しており、HPX-1システムではこれを大幅に短縮できます。実験室での計測では、CRの線量率は1分間あたり30秒でした。装填時間が大幅に短縮され、スキャン時間もかなり短縮されます。年末までに、時間と労力の面でかなりの効率化が見込まれます」

難しい箇所の検査を可能にする柔軟なプレート
Mascorella氏によると、Moog社では、柔軟なプレートを必要とする検査もよくあるということです。
「ねじ曲げることができる柔軟なプレートが必要です」とMascorella氏は言います。「HPX-1システムでは、検査を完了するために必要な、適正なプレートサイズを得ることができました。当社の検査では、わずか¼インチの隙間や、1インチあるいは½といった極めて狭い幅を取り扱う場合があります。すべてがそうということではありませんが、このような細かい作業も行わなければなりません。新しいHPX-1システムで提供されるプレートを使うことにまったく問題がないことは、容易にわかりました」

直感的なソフトウェアプラットフォーム
「HPX-1のソフトウェアは使いやすく、すぐに使いこなせるようになりました」とMascorella氏は述べています。「インターフェイスそのものが、作業を進めやすい構造になっています。プレートの取り付けと取り外し、パーツの取り外しが簡単でした。コンピュータ経験の少ない検査技師に作業を行わせましたが、30分以内に照射を行うことができました」

競合の激しい市場の先頭を行くシステム
「富士、GE、VMIなどのCRシステムのデモを多数見る機会がありましたが、 インダストレックスHPX-1は、特に解像性能の点において断突です」とMascorella氏は言います。「このシステムの細部に至るキャプチャ性能には、大変驚かされました。照射時間の短縮やすべての操作がデジタル化されるメリットも大きいですが、CRシステムを検討する際に最も注目する点は解像性能です。

お奨めのコンピューテッドラジオロジーソリューション
「共に作業する人々の多くは、私たちにとって一蓮托生の人々です。これまで市場に出回っているCRシステムに対して感じてきた印象は決してよいものではありませんでしたが、 インダストレックスHPX-1システムによって一変しました。ですから、この特別なシステムを、当社の主要顧客や同業者に対しても、一度試すように勧めたいと思います。このシステムは、解像性能に関する限り究極のものであると考えます。本当に大きな進歩です」

HPX-1製品の利点 
パワフル
 • 業界で最先端の表示および解析ソフトウェア
 • 50を超える解像度、10 lp/mm
 • 精密な25 x 25ピクセルピッチ
 • 生産性が向上する高速処理
柔軟性
 • フレキシブルプレートと硬質なカセッテに対応
 • 業界で最も広範囲のプレートサイズに対応
 • 複数のプレートを同時に読み取り可能
 • スポットの連続性を保ちながら、複数のレーザー密度を使用可能
 • 調整可能なPMT感度
信頼性
 • NDT用に特化して構築された唯一のシステム
 • 内部の空気圧を高く維持することで、重要な箇所への異物侵入を防止
 • 耐震性の台脚
ポータブル
 • 人間工学に基づいて設計された持ち運び用ハンドル
 • 堅牢なトラベルケース
 • トラベルケース内、またはトラベルケース上で使用可能

ケアストリームヘルスNDTソリューションについて 
ケアストリームヘルスのNDTソリューショングループは、工業用ラジオグラフィーを対象とした独自のフィルムおよびデジタルイメージングソリューションを設計および開発しています。コンピューテッドラジオグラフィー(CR)装置のトッププロバイダーとして、NDTソリューショングループは、屋内設置用および移動用の強力なCRシステムを提供しています。その他、ケアストリームヘルスが提供するインダストレックス製品としては、フレキシブルフォスファプレート、フィルムデジタイジングシステム、各種フィルム、薬品、現像装置があります。高い水準の品質とサービスを実現することに注力したインダストレックスシステムは、サービスとサポートのプロフェッショナルによって世界規模でサポートされています。販売代理店の所在地、または製品の詳細については、ndt.carestreamhealth.comをご覧ください。